2011年1月30日日曜日

さくらインターネットのVPSでLAMP環境構築(Ubuntu)

訳あって使えるねっとを利用していたのだが、何をやるにも応答が遅く、本当にイラつかせてくれるサーバだった。元々良い評価をしている訳ではなかったのだが、面倒だという理由で乗り換えをしていなかったが、ついに重い腰を上げてサーバ会社の乗り換えを決断。月々のコストを鑑みてさくらインターネットのVPSを選択。980円でサクサク動き、OSも自分で入れられるとなれば、他に選択肢はない。特にサクサク動くというとこがポイント高め。もっと割安のサービスや、Amazon EC2 Micro Instanceも検討対象には上がったのだが、スピードと安定性のバランスを鑑みてさくらインターネットを選択した。ちなみに各社のサービスについては月額1,980円以下の仮想専用サーバ、国内外10サービスまとめが非常に良くまとまっている。

利用法あれこれ

  • 今回の私のように、かつて運用していたホスティングをVPSに乗り換えて、コストを削減したいと考えている人は多いはず。数値的根拠はないが、某使えるねっとで5000円程度毎月支払っていたサービスよりも品質の高いサービスが1000円程度で受けられるのがVPSの魅力だと思う。
  • 費用も安ければ導入も早いのもVPSの魅力。基本的に即時納品なので、顧客から開発依頼を受けてからすぐ契約を済ませてもらい、開発期間はVPSで運用、本番環境は別途構築する、などといった利用法が考えられる。契約から開発が始められるようになるまで概ね4時間あれば十分だろう。
  • 月額980円なら自宅でサーバを持った際に発生する電気代よりも安い(無論サーバの電源によっては自宅サーバの方が安いかもしれないが)。従ってこのご時世、勉強用に自宅でサーバを持つという行為自体古いのかもしれない。


導入

  • なにはともあれ、まずは契約関係を済ませる。VPS関係の情報はここにまとまっている。契約もクレジットカードがあればすぐ終わる。
  • 仮登録完了時に送られてくるメールの内容があればサーバのセットアップは始められる。

OSのインストール(Ubuntu)
  • OSのカスタムインストールに際しては、どういう訳か知らないがMac版のGoogle Chromeからではうまくいかなかった。Safariは起動させるのが面倒だったので試していない。自分はWindowsのGoogle Chromeでカスタムインストールの手続きを行った。Macユーザは注意して欲しい。
  • デフォルトのCent OSだと何かと不便。なので仮登録完了後送られてくるメールに記載されているVPSコントロールパネルからOSの再インストールを行う。
  • ログイン後のメニューからOS再インストールというメニューへ進むと、『カスタムOSインストールへ』というリンクがあるのでクリック。
  • OS選択から『Ubuntu 10.04 i386』を選択。AMD版とか誰得。
  • 以降はマニュアルに従ってインストールを行えば何のトラブルも起きなかった。
  • インストール後VPSの起動が必要になるので、VPSコントロールパネルのVPSホームから、インストールしたインスタンスの起動を行う。普通に起動ボタンを押せばいいだけ。
  • 起動確認後SSHで接続する。

ツール関係のインストール
  • 最大限面倒を避けるため各種アプリケーションはaptからインストールする。
  • その前にデフォルトエディターを変更する。デフォルトだとnanoなのだが…自分はviにしている。
    $ update-alternatives --config editor
  • まずapt自体のアップデートを行う。これを忘れると後でエラーが出たりして面倒。
    $ sudo apt-get update
  • auto-aptをインストールする。あると便利。
    $ sudo apt-get install auto-apt
    途中posfixのインストールダイアログが出るが、デフォルトのままで問題ない。エンターを2回押して次に進む。
  • auto-aptのアップデートをする。
    $ sudo auto-apt update
  • 次にシェルやエディタをインストールするが、省略。

サーバ類のインストール
  • Apacheのインストール
    $ sudo apt-get install apache2
  • MySQLのインストール
    $ sudo apt-get install mysql-server
    インストール中にメッセージが表示され、rootのパスワードを設定しろと言われるので設定する。
    $ sudo apt-get install libapache2-mod-auth-mysql
  • PHPモジュールのインストール
    $ sudo apt-get install libapache2-mod-php5 php5-mysql
  • mod_rewriteの有効化
    $ sudo a2enmod rewrite
  • phpMyAdminのインストール
    $ sudo apt-get install phpmyadmin
    サーバにはApacheを選択。
    phpMyAdmin用MySQLユーザのパスワードを聞かれるので設定する。
    インストールが終わってからApacheの設定を書き換える。
    $ sudo vi /etc/apache2/apache2.conf
    末尾に以下を追加して保存する。
    Include /etc/phpmyadmin/apache.conf
    デフォルト設定だとセキュリティ上問題ありそうだが(せめてBASIC認証くらいはしときたい)、一旦ここではデフォルトでよしとする。
  • ここで一度Apacheを再起動してブラウザで確認。
    $ sudo /etc/init.d/apache2 restart
    http://[IPアドレス]/
    http://[IPアドレス]/phpmyadmin
    両方見れればOK。
  • 基本設定はここまでで完了。後は開発物に合わせて適宜インストールしていく。

FWの設定
  • デフォルトだと何もフィルタしないノーガード状態。当然良いわけが無いので設定を行う。
    ここが参考になる。

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